先日、少しだけ大きな決断をした。
東京に行くことにした。これまでの暮らしはいつ死んでもおかしくないし、そうなってしまってもどうでも良かった。なのでこれ以上傷ついたり悲しみや苦しみが降り掛かった場合に諦めが付くと思った。
ものづくりが好きで絵を描いたり物語を考えるのが好きだった。
そんな事ができればいいなとは思わないけれど、一般的な職種よりも自由なイメージがあり、楽しそうだと思った。
実は東京に出向くのは初めてではない。高校卒業後に2年間進学のため住んでいた。
けれど、うつ病になり卒業後もここにいるとしんでしまうと思ったので地元に戻った。
その頃はまだ死にたくなんてなかった。
卒業してもうすぐ2年が経とうとしている。
同級生たちはそれぞれに楽しくも苦しい人生を送っている。愚痴を吐いたりしているのも見かけるが、とても充実した人生に見える。
自分はどうだろうか。以前までは悔しくて負けたくなくて何かをやってやろうという気があった。でも、どうでもよくなってしまった。
落ちぶれても途方に暮れても哀れでもどうでもいいと思った。
どうでもいいので何をやったっていいのだと気づいた。
プライドも見栄も、殆どなくなってしまったし。
最後に自由になにかやろう、家族に迷惑をかけない程度に、と思った。
この2年間はきっと人生で一番の暗闇だったと思う。
年が明けて待っている東京での暮らしがさらなるどん底なのか、
予想とぜんぜん違うことが起こるのか、それが悪いことなのか何なのか。
考えるけれどあまり怖いと思わなくなった。
なぜなら死んでもいいからだ。
大切な人もいるし離れたくない人もいる。でもそういった感情とは別のところにいる自分が、いまは人生の中心にいる。
今自分の中にいる自分のやりたいようにやらせてみようと思う。