気持ちの問題

本日、地元の観光地を通りましたら韓国からの観光客に道を聞かれた。

当然韓国語は話せないので目的地まで一緒に行くことにした。
ちょくちょく道を尋ねられることはあるが日本語以外話せないのでいつも案内する。

案内し終わったあとにお礼を言われ、「サイコーニホンジン」と言われた。
おもしろかった。

その後来た道を戻る際にすれ違った女子高校生が何人もいた。みんなスマホをいじるか、前髪やメイク直しをするか、写真を撮っているか。もちろん自分が高校生のときはそんなことはなかった。そんなことはなかったから目に入る。

みんなかわいらしくて、きっとこの子達がおとなになるときに今の自分を見返しても黒歴史にはならないだろうなとおもった。恥ずかしくてその時の恋人に見られたくないと思ったり、こんなことならあの時少しでもおしゃれを頑張るんだったとも思わないだろう。

どこで見かけても、制服を着た女の子たちはスマホと鏡にうつる自分に夢中になっている。静かで喋らずにいる。たしかに自分が高校生の時の写真はあまり見せられるものでもない。でもあの時を思い出すと、写真の中の自分よりも楽しかった思い出のほうがずっと鮮明に目の前に再生される。可愛くなることよりも、ばかみたいな事をしてゲラゲラ笑っている方が楽しかった。

でも今の子達はきっとおとなになって思い出すこの瞬間に同じような思いを抱くだろうな。可愛くなるため、SNSでよく見られるように頑張ったこと、笑い合うことよりも優先した価値があったと思える未来になっているといいな。

繰り上がった時代とやってくる時代の間にいると不思議な気持ちになる。これでいいのかって思ったり、大丈夫なのかと考えたりするのだが、案外大丈夫だったりもしそうだと思う。

いつか自分も古い時代の人間になる時が来る。来る時代についていけなくても否定はしない人間になれればいいかもしれん。