バイト先に苦手な人がいる。

それは前の責任者の人ではなく同じパートのおばさん。責任者の人はとても良くしてくれるし正しい厳しさを持っている。

敵は思わぬところにいたという感じである。
言い方がだいぶキツめで、ストレートに物を言う。正しいことを言っているのはわかるけど、伝え方でだいぶ損をしている人だなと思う。話していていつも嫌な思いになる。

本来のルールとは違うことを言っていたり、それをやんわり指摘しようとするとイライラした態度を取られる。だから少し疑問に感じても何も言えない。でもそれで社員に怒られたときはこの人の指示でやったといえばいいので大丈夫ではあるが。

よくある、「前にも言いましたよね?」が初耳のパターン。今日は言われた覚えのないことを指摘されて怒られた。言い返したり「言われていません」と返す気持ちは少しもないしめんどくさいので流して終わるようにはしているが、それに加えて高圧的な態度と言い方に心がやられる。

怖いし嫌だし言われてないし、という気持ちで泣きそうにもなる。
そのせいで違う指示を受けたときにテンパってしまい、違うことをしてしまいまた怒られた。何をしているんだこの人は、という顔で笑われてもしまった。

きっと使えないしやりにくい、面倒なやつだなと思っているんだろう。

本当に苦しいのはそう思われることだはなく、そんな自分に対して増えていく嫌悪感と劣等感である。どうしてこんな思いをしなくちゃいけないんだろう。このまま一生、こうやって人に笑われて役立たずのまま生きていくのだろうか。そういうことを毎日考える。毎日自分が嫌になる。

あの人が自分にだけ高圧的なこと、意見を言えないこと、そういうことが全部頭の中を埋めて、今日も嫌だなあって思いながらバイトに行く。つらい。

世界中のたったこの人のためだけにこんな思いをしている。それも情けないし悔しい。でもそれでも、最近まで頑張れてこれたんだからこんなことでやめたくない。